第1夜 出会い

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―――――――――――――― 「はぁ…疲れたぁ」 授業が終わった瞬間に俺が愚痴ると…… 「ははっ、それでいい成績取れるのが不思議だよ」 「さぁな」 俺の親友、川崎 拓実(カワサキ タクミ)が来た。 必ずいつも朝、学校来る時も俺と拓実の二人で行ってる。 と、いうより同じ方向の友達が拓実しかいない。 「あ、そういえば今日はどうする?」 「何が?」 「どっか寄るのかって事」 「あー、今日はやめとくわ」 「え、なんで?」 「今日は眠いからさっさと帰って寝たいんだよ。悪いな」 最近、夜に調べ物をしているせいか寝不足なんだ。 今日はとにかく寝たい。 今だってすぐに寝たいけど我慢だ。 今寝たらすぐに起こされてしまう。 なら少し我慢して帰ってから寝よう…。 「あー…。諒またアレ調べてたんだ」 「あぁ。大正解だ」 そう言って俺は席を立ち上がった。 さすがにこれ以上は我慢ならない。 「じゃあな」 「ああ、また明日な」 こう言って俺は早めに教室を出た。
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