第1夜 出会い

5/8
前へ
/149ページ
次へ
「まだ…時間あるな」 さっさと教室を出た俺は腕につけた時計を見た。 この時計は拓実に買って貰った物だ。 誕生日プレゼントってくれた。 きっと高かっただろうな…。 「…マックでも買って帰るか」 眠いが、腹も減った。 『腹が減っては昼寝はできぬ』ってな。 「マックは…あっちか」 俺はマックのある駅の方向に歩き出した。 ―――――――――――――― 駅の方向にしばらく歩いていると…… 「あったあった」 そして俺は駅にあるマックを発見し、中に入った。 「いらっしゃいませー」 中はクーラーが効いているのか少し寒いくらいだ。 「えー…と。これとこれ…あ、それも下さい」 「はい、かしこまりました」 俺はいつものようにビッグマックのセットを買った。 しばらくすると注文した品が来たので、俺はそれを受けとり家へと向かった。 いや、向かうはずだった。 「…ん?」 木の下に一人。 こっちを見ている……?
/149ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加