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木の下には俺と同じか少し下くらいの女の子がいた。
「……」
「……」
その子はじっとこちらを見ている……。
「え…と…」
「……」
ずっと見ててもしかたない。
俺はその子に近づいていった。
よく見ればかわいい……って、何考えてんだよ俺はっ!!
「えっと……」
「……」
「…あれ?」
よく見れば彼女の目は俺を見ている訳じゃなくて……
「……」
死んだようにじっと向こう。
ずっと遠くを見ているようだった。
「……た」
ん?今何か喋ったような…
「おなか…すいた……」
「……」
この子…腹減って動かなかったのか……。
「……あ」
今思えば俺、食い物持ってんじゃん。
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