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「マジヤバいかも」
「え、どうしたの?」
「私のところに自殺女神来たの」
「え!?都市伝説の?」
「ほら、近くの高校で自殺あったじゃない?あれ、私の知り合いだったのよ。と言っても中学の時にクラスが同じだけだったんだけど」
「……いじめた?」
「まさか!?ろくに会話だってしてないんだよ?」
「いや、それがその子にとって『いじめ』に入ってるかもしれないよ?」
「だったら勘弁だよ。私、ただ親しくなかっただけだよ?」
「自殺女神って自殺者を自殺に追い込んだ奴を殺すらしいけど……いつからだったか、知り合いに範囲広がったみたいなこと書いてあった」
「嘘!?私殺されるの!?」
「ま、待って!それと一緒にもう一つ新しいのがあるわ」
「新しいの?」
「うん。確か、黒髪の……大和撫子みたいな感じの女の子が現れたらその人は助かるらしいよ?」
「本当?」
「そうらしいよ。それも範囲が広がった頃と同じみたい。確か名前があるの……」
「自殺女神みたいに?」
「うん。ケンキかな読み方?『見る』に『鬼』で『見鬼』」
「自殺女神の敵みたいだね。でも、女の子だから『ミキ』じゃない?」
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