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トーマ先輩は、クシャッと私の頭を撫でて、
「これからも頼むな、サユマネ」
と笑みを見せた。
「は、はい、がんばります」
そう声を上げると、
今度は耳元で、
「そして、これからよろしく、
小百合」
と囁いた彼に、耳まで熱くなることを感じた。
頭から勢いよく湯気が立ち上るような錯覚に襲われながらも、
「は、はい、こちらこそ」
と俯きながら、そう告げた。
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