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「い、いえでも、思えばバタバタと動き回っていて、汗もかいていたかも。
匂ってたら大変なので、本当にすみません、洗わせてください」
パニック状態で頭を下げると、彼は、そうか?とユニフォームの匂いを嗅いだ。
「ってか、女の子の匂いがする」
彼はそう言ってニッと笑い、こちらを見た。
胸にズキュンと衝撃が走る。
お、女の子の匂い?
「わざわざ洗濯しなおさなくてもいいよ。
そんなにデカい?俺達のユニフォーム」
そう訊ねた彼に、はい、と罰悪い中、肩をすぼめた。
「そうか?お前が小さいんだろ?」
そう言って見下ろした彼に、また胸が高鳴った。
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