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すると、部室にミリちゃんが姿を現し、
「サユさん、ドリンクの用意しておきましたーっ」
と明るい笑顔でそう言った。
「ありがとう、ミリちゃん」
これから彼等が着替えることを考え、サッと部室を出た。
「いよいよ、インターハイ予選も始まりますね」
体育館内を歩きながらそう言うと、彼女は、そうですね、と笑みを浮かべた。
「うちのバスケ部なら、出場確実だよね?」
そう言うと、彼女は、うーん、と眉を潜めた。
「それがそうとも言えなくて、うちもかなり強いんですけど、私立が今メキメキ力をつけてるって話ですよ。
強豪といわれるチームがうちを入れて4チームあるらしくて、インターハイに出場できるのは2チームのみ。
だから、気は抜けないんですよね」
強い口調でそう言った彼女に、思わず感心した。
さすが、詳しいなぁ。
お兄ちゃんに色々教わっているんだろうな。
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