2.衝 撃

22/24
15037人が本棚に入れています
本棚に追加
/572ページ
. すると、部室にミリちゃんが姿を現し、 「サユさん、ドリンクの用意しておきましたーっ」 と明るい笑顔でそう言った。 「ありがとう、ミリちゃん」 これから彼等が着替えることを考え、サッと部室を出た。 「いよいよ、インターハイ予選も始まりますね」 体育館内を歩きながらそう言うと、彼女は、そうですね、と笑みを浮かべた。 「うちのバスケ部なら、出場確実だよね?」 そう言うと、彼女は、うーん、と眉を潜めた。 「それがそうとも言えなくて、うちもかなり強いんですけど、私立が今メキメキ力をつけてるって話ですよ。 強豪といわれるチームがうちを入れて4チームあるらしくて、インターハイに出場できるのは2チームのみ。 だから、気は抜けないんですよね」 強い口調でそう言った彼女に、思わず感心した。 さすが、詳しいなぁ。 お兄ちゃんに色々教わっているんだろうな。 .
/572ページ

最初のコメントを投稿しよう!