セカンドパンツ

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更に。 実は最近の僕は非常に機嫌がいい。 どれくらい機嫌がいいかと言うと、晃からの遊びの誘いを軽々と了承してしまう程だ。 誘ってきた晃が驚きを隠せないレベルだった。 何故、機嫌がいいのだと思う? 簡単なヒントだけはやろうじゃないか。 期末テスト終了。 季節は夏。 女子生徒は夏服。 最後のはいらないか……晃を含む男子生徒は女子の透ける下着に大興奮。 水着を見れば涙を流す馬鹿までいた。 どれだけ馬鹿丸出しなんだよ……僕は逆に泣きそうだったよ。 おっと……。 脱線してしまった。 まぁ僕の機嫌がいい理由なんて、もう見当がつくだろう。 簡単な話。 もうすぐ夏休みなのだ。 勿論、僕は別に夏のイベントに期待しているわけではない。 大体、夏と言えば何がある? 夏祭りに花火大会、海、プール、川遊びにバーベキューやキャンプか? 興味すら湧かない。 そんなイベントは一通り済ませているからな。 数多くの美少女達と、何回も体験している。 僕の世界は相変わらずキラキラしていて素敵過ぎるな……。 では、何故リアルでの僕が夏休みを目前に機嫌がいいのか。 それは、コミケだ。 所謂オタクの祭典。 同人誌やグッズが大量に獲得出来るのだ。 正直、今年で使い切る予定の一年間分のエネルギーを全て注いでもいいぐらいに気合いが入っている。 あと、新作ゲームが大量に発売される。 去年の夏は意外と不作が多かったのだ。 今年こそ、良作が出てくれるはず。 そんな理由で、僕は機嫌がいいのだ。 リアルでこんなにウキウキしている僕とか、一体何者だよ。 我ながら違和感しか感じない。 「しかし……金がないな」
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