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オレは全力で走りだした。
「うお!!」
だがそれは何者かによって阻止された。後ろから衝撃が走り、思い切り前へと転倒する。そして三、四回転した後に急いで起き上がり後ろを振り向いた。
ヂュイイイイイン!!!!
突然の爆音
よく見ると二つの人影があった。一つはさっき見た女子高生。
そしてもう一つはスーツ姿をした大柄の男だった。
その男の手には爆音と共に回転を繰り返すバカでかいチェーンソーがあった。
緊張感が漂う
次の刹那
チェーンソー男が女子高生に向かいチェーンソーを振りかざし襲いかかった。
思い切りチェーンソーを振りおろす。しかし彼女はすでにそこには居ない。
空振りとなったチェーンソーが地面と当たり甲高い音が響いた。
「がぁぁぁぁ!!」
突然男が叫んだ。
よく見ると彼女が懐に潜り込み太ももへと右手に持っていた包丁を突き刺していた。
チェーンソーを避けるのでは無く、むしろ体格差を利用し逆に懐に突っ込んでいったのだ。
チェーンソー男の体をよく見ると肩、二の腕、脇腹、ふくらはぎ部分……他にも複数の箇所に出血があった。
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