第一話 私が三蔵法師!?

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少年はぐいっと私を引っ張り、じっと見つめた。 何故かその瞳には、全てを見透かしているかのような感じがした。 彩華(この子は一体……) 観音「すまぬ、名も名乗らず勝手に納得していた。我は観音、観音菩薩という者だ」 彩華「か…んの…ん…様」 私は一瞬唖然とした。 仏門に身を置く者なら誰でも知る名。 観音菩薩…人を救い、教えを説く方… それが今、私の目の前に…いる? 観音「我はそなたに告げることがあってこの地に降りた」 子供の悪戯……とは思えない口調。 何よりこの威圧感…… まさか本当に観音様……?
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