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「甘い!焼き払え!」
大剣を背負うように構えると、気合いと共に振り降ろした。
ゴォッ!
「嘘っ!?」
彼女の一閃によって、白蓮は切り裂かれた。
「はあぁぁぁ!」
「くっ!」
ガキィィィン!………バキッ!
「マジかよ!?」
回転による遠心力で威力を増した大剣と袖白雪が噛み合う。
しかし、力に負けて袖白雪が折れてしまった。
更に彼女はもう一回転して大剣を放とうとしている!
「参の舞・白刀!」
氷で刃を作り、再び大剣を迎え撃つ。
「甘いと言ったはずだ!」
ガシャアァァァァァン!
「うわあぁぁぁ!」
本物の刃で受け止められなかった大剣を氷の刃で止められるはずもなく、袖白雪は柄ごと砕かれ、俺は吹き飛ばされた。
「痛っ!」
「おしまいかな?」
勝ち誇った表情のシルフィオネさん。
まだだ。まだ負けてない!
俺は一枚のカードを取り出す。
「アデアット!千の顔を持つ英雄!」
カードが光ったかと思うと、俺の手に彼女と同じ形の大剣が握られる。
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