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俺が右手を挙げると、鏡に写る女の子も手を挙げる。
左手を挙げても同様だ。
最後の足掻き、夢落ちに賭けて頬をつねってみるが、うん、普通に痛い。
「女になってるーーーー!!」
えっ、何で？あれっ？俺、確かに男だったはず……えぇぇえぇぇ!?
草むらをゴロゴロ転がって、混乱する頭をどうにか落ち着かせようとする。
１５分後………
「考えてもしょうがない！第二の人生と思って進もう！」
でないとやっていけない！早くも心が折れそうだ。
と、その前に神に貰った知識でこの世界のことを確認しておく。
魔法世界・レイヴン
文明水準は地球より低い。機械があまり発達しておらず、変わりに魔法が発達している。
大陸は一つで、三方向に突きだした形をしており、それぞれ三つの種族が治めている。
北は獣人族。獣の耳としっぽを持ち、身体能力に秀でている。ただし、魔法は苦手。
東は魔人族。黒髪、尖った耳に赤い目が特徴。破壊系の魔法が得意。
最後に西に神人族(しんじんぞく)。金や銀の髪が特徴。外見的には人間と変わらないが、三種族の中で一番魔法が得意で、特に守護や治癒方面に特化している。
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