いざ、王都へ!

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コンコン……… 翌朝、俺は扉をノックする音で目が覚めた。 「ふぁぁ……は~い」 「ロランだ。アニエス様は起床されているか?」 時間を確認すると、午前6時。早いなロラン。いつもならまだ寝てるぞ俺。 そして、アニエス様は俺の横で絶賛お休み中だ。 くそっ、可愛い寝顔しやがって。 「待ってろ。今開ける」 とは言っても、アニエスにしがみつかれて俺は動けない。ならばどうするか? 「マジックハンド~」 今時100均にも売ってあるプラスチック製のマジックハンドを出す。 ビヨ~ンとマジックハンドを伸ばして扉の鍵を摘み、ひねって開ける。 「開いたぞ~」 ガチャッ 「失礼す……!?貴様、隠せ!」 俺を見たロランが、顔を真っ赤にして視線を逸らした。 なので、自分の姿を確認してみると…… 「なっ!?」 アニエスの手が引っ掛かったのか、前のボタン(しかも胸元だけ)が外れて乳房が零れそうになっていた。 慌ててパジャマを直す。にしてもウブだなロラン。耳まで赤いぞ。
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