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俺の刀の刀身が、鍔が、柄が、飾り布までが純白に染まる。
「美しいな」
「美しいだけじゃないよ。初の舞・月白!」
俺達の足元が白く輝く。そして……
パキィィィィィン!
天を貫くように氷の柱が出現する。
「やったか?」
氷結する寸前に離脱した俺は、氷柱を睨む。
手応えはあった。確実に食らわせたはずだが……
「やるな。氷の剣とは驚いたぞ」
「化け物か!?」
次の瞬間、氷柱が跡形もなく崩れ去り、そこには、サーベルではなく、炎を纏う大剣を携えたシルフィオネさんが立っていた。
「私に魔武器を出させるとはな。貴様の実力を甘く見ていたようだ」
俺としては甘く見られたまま終わってほしかったよ!
「いくぞ!」
再び突進してくるシルフィオネさん。ならば……
袖白雪で地面を横に四回刺す。刺した場所から白い光が炎のように揺らめき、雪のように粒子が舞う。
次に袖白雪を顔の高さまで持ち上げ、突きを放つように構える。
「次の舞・白蓮!」
光が一瞬増したかと思うと、爆発的に吹雪が発生し、シルフィオネさんに向かって突き進む。
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