序章

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「また来たん。」 翔は呆れ気味でいう。 「何で来たん? また喧嘩したから泊まりに来たんかぁ?」 「原付き!! 今日は喧嘩ちゃうで!! 奥さんは子供連れて実家の四国に帰ってるから暇やってん。 やっぱ一人暮らしは気楽でいいなぁ。 一部屋くれよ。」 そういって陸は勝手に翔の家の冷蔵庫からビールを取り出して喉を潤す。 「どっちでもいいけど勝手にとんなよ!! しかも頻繁に来過ぎて一部屋殆どお前の部屋化してるやんけ!!」 「そっかぁ? ビール貰ったで。」 陸は悪びれずに言う。 「もういいわ。」 怒り疲れた翔は何をいっても無駄と諦める。
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