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「……っ」 希桜の言葉があまりにも優し過ぎて……気が付いたら涙が流れていた。 「……俺が側に居るから。ずっと湊の傍に居るから」 「希桜っ……希桜っ」 「よしよし。一人でふさぎ込まなくて良いんだよ……」 そう言って背中を撫でてくれる。 「……っ、ひっく……」 「…………」 「………ありがと」 「どういたしまして。もう大丈夫?」 「大丈夫」 そう言っと微笑むと目尻にチュッと音がしてちゅーされた。 「ふぇ?」 「湊」 「うん?」 「服脱いで?」 「え?うん」 服を脱いでから気付いた体中の痣。 「……」 「痛っ……」 軽く握られただけでも痛みが走る。
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