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「大丈夫じゃないじゃん」 そう言って希桜に抱きしめられた。 ガラッ 「湊!!」 「と、父さん」 保健室の扉がいきなり開いて入って来たのは父さんだった。 「おっせぇよ大地」 「仕方ねぇだろ、今起きたんだよ。それより湊……」 「……」 「ごめんな……気付いてやれなくて……」 フワリと抱きしめられた。 「パパ……っ」 昔の呼び方が出てしまったが気にしない 「湊……痛かったよな……」 そう言って頭を撫でてくれた。 「……パパ」 「湊……あの家出ようか……」 「え?」 「和葉も連れて、あの家出よう?」 「パパ……」 「気付いてやれなかったといえ、これ以上湊が傷付くのは見たくない。」 「でもアノ人のご飯作らないと……」
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