7人が本棚に入れています
本棚に追加
ジリリリリリ
「湊!!早く起きな!!」
「はーい……」
朝目覚ましが鳴った瞬間母親に起こされる。
「早く朝ご飯作っておくれよ!!」
「ごめんなさい母さん。」
この時の僕、小学生。
「全く……何で起こしに来ないと起きないんだよ」
目覚ましが鳴った瞬間に起こしにくるアンタに言われたくない。
「ごめんなさい……」
「謝る暇があったらさっさと作ってくれ」
「はい……」
朝ご飯のメニューは決まってる。
ご飯と味噌汁。卵焼きと鮭の塩焼き。
「全く……父さんも帰ってきてないんだからこれ以上怒らせないでくれ」
父さん……早く帰ってきて……。
父さんは僕の味方だった...。
『湊ー、どうした?』
目を閉じれば思い出す、父さんの声。
……最近会ってないな……。
「兄ぃ……」
最初のコメントを投稿しよう!