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目を擦りながら弟の和葉がやって来た。 「和葉……」 時刻はまだ5:00。 早く起きすぎだ…… 「兄ぃ……おはよ」 「おはよう和葉。まだ早いから寝てな?」 そう言って撫でると「うにゅ」と声を出して抱き着いてきた。 「和葉……」 フワリと抱き上げベッドに運ぶ。 「兄ぃ……」 「おやすみ。ご飯出来たら起こしにくるから」 「おやすみ……Zz」 暫くして朝ご飯が出来た。 「母さん、ご飯出来たよ」 「やっとかい。待ちくたびれたよ」 そう言って朝ご飯に手をつける母さん。 「僕、和葉起こしてくるから」 「和葉、ご飯出来たよ」 「兄、ぃ?」 「ご飯だよ」 ニコッと笑って和葉の頭を撫でる。
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