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和葉は部屋で着替えている。 「……」 母さんが再び僕を殴ろうとした時だった。 運悪く和葉が戻ってきてしまった。 「ママ止めて!!」 「和葉!!」 間一髪、何とか自分の方へ引き寄せ和葉には当たらなかった。 バシッ 代わりに当たったのは僕。 「兄ぃ!!」 「大丈夫。学校行く準備出来た?」 「兄ぃ……出来たよ……」 「そっか。なら学校行こうか」 和葉もまた、同じ小学校に通っている。 「……兄ぃ」 「ランドセル持っておいで?」 「わかった。」 数分後、ランドセルを背負って、黄色い帽子をかぶって戻ってきた。 「行こうか、和葉。」
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