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「……////」 貴祠の顔は真っ赤に染まった。 僕と希桜は顔を見合わせて笑った。 そして暫く歩いて小学校に着いた。 「兄ぃ、行ってきます。」 ブンブンと手を振り一年生の教室に向かう和葉と手を引っ張られている貴祠。 「行ってらっしゃい。貴祠、和葉の事よろしくね」 「任せて、みな君」 そう言って二人は歩いて行った。 「僕達も行こうか?」 「最初に行くのは保健室。」 ヒョイッと抱き上げられ、保健室に運ばれる。 「いや、僕大丈夫だから……」 ガラガラッ 「先生ー……って、いねぇし」 そう言ってソファーに座らされた。 「希桜。僕大丈夫だから」 「泣きそうな顔してるくせに……」 そう言ってフワリと抱きしめられた。 「希、桜?」 「泣きたい時は泣けばいいんだよ」
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