0人が本棚に入れています
本棚に追加
商店街を抜けて、海やら山が見える公園のベンチに寝転がる
「ふぅ…ふぅ…安め、次会ったときは……覚えてろよ……」
「結局買ったのは、そこの屋台で買った今川焼だけ……か……」
何となく小腹が空いたので今川焼を頬張る、カスタードクリームの滑らかな舌触りとコレでもかと言うほど甘さが口一杯に広がる、今川焼ならつぶ餡と言う人もいるが、カスタードクリーム信者の俺からすれば邪道外道冬木社長もビックリだ。
今川焼を食べ終え腹いっぱいになった俺は帰宅することにした。
家を出て4時間が過ぎた所だった。
「ただいま~って、今は誰も居ない……」
「あぁ、獅子、おかえり!随分遅かったな?」
………………
成る程な、これは孔明の罠か?
「あ~お腹すいた~早く晩御飯にしよう」
俺の頭の中は真っ白になっていた。
「それで、何を買ってきたんだ?私は意外と味にはうるさ……」
ビチャッとした音と共に緒留さんの顔に今川焼の皮が当たる、俺は何も言わずに自室に籠り、鍵をかけた。
直ぐに緒留さんがドアを叩く音が部屋に響き渡る、はっきり言って、俺は自分が何をしたかったのか全く理解出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!