世界反転

2/11
前へ
/64ページ
次へ
「おつつ……」 堅く冷たい感触を覚え俺は目を覚ました。 次第に鮮明になっていく景色をぼんやりと眺めていると、とてつもない違和感を感じた。 「俺の……部屋か?」 無数の机や椅子が散乱していて、黒板には書きなぐられた様な文字がならんでいる…… 「教室……か?」 この部屋は俺達の通う学園の教室と酷似していた……ただ一つ、窓が全てシャッターで封鎖されているのを除けば…… 「夢……じゃ無いみたいだな…」 空気の匂い、肌を伝う汗……こんなリアルな夢があるだろうか…… 「帰るか……」 俺はゆっくり立ち上がった。 「ウヒッ?」 立ち上がった瞬間首筋にビリッと電気が走った様な刺激を感じた。 そして同時に首にある違和感を感じた。 「首輪?」 何故か俺の首には鉄製の首輪の様な物が付けられていた。 「何なんだよこれ?……うわぁ!!」 いきなり携帯電話のバイブが作動する、俺は直ぐに携帯電話を開く 「親友からのメールか」 そういえばアイツ生きてたんだな……あのまま死んでたらどうしようと心配していたが、無事で何よりだ。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加