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「3階か、行くぞ親友」
俺が降りてきたのはC階段、A階段は反対側だ。
「待てよ? 落ち着いて良く考えてみろよ?」
親友が俺の腕をを掴む、思わずスパナを振り上げてしまった。
「ひぇ~、ま、まままま待てって!!」
怯える親友を見て俺は我に還った。
「わるい、俺も結構びびってるみたいだ」
「い、いや、いいんだ…それより、あんまり動き回るのはヤバイって」
「やばい?」
「エビは怪我をしていたって事は、殺る気満々の奴が彷徨いてるって事だぞ?」
確かに、こいつの言ってる事も解る……
「エビを放って置けないだろ?」
俺達田仲軍団は鉄の絆で結ばれた精鋭部隊……仲間を見捨てる事等、出来るはずもないのだ。
「だからよ、俺に考えがあるんだよ」
流石は田仲軍団の諸葛孔明の名をもつ親友鮫尾、勉強は駄目だが、無駄な知識や奇抜なアイデアは中々のモノを持っている
「玄関を塞いでいるシャッターを破壊して外に出る、どうだ?」
まぁ所詮は馬鹿の集まり、期待は禁物だったな
「まず、このシャッターを破壊出来るか?破壊出来たとして、外に出ても平気と言い切れるのか?」
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