世界反転

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「思ったんだけどさ、俺や田仲、エビなんかを運び出して監禁するって、結構大掛かりな作業になるよな?」 「確かに……」 犯人は複数? しかも俺達の事を良く知っている人物? C階段は校舎から渡り廊下を渡った別棟にあって、3階に工作室、2階に科学実験室、1階はコンピューター室、玄関はつながっていて、でかいロビーだ。 「なぁ田仲?犯人は誰だと思う?俺はこの学園の誰かじゃないかと思ってるんだけど……」 「俺もそう思う」 考えたくは無いが、学園に拉致したこと、顔見知りばかりを拉致したことから……!! 「た、田仲?どうしたんだ?顔面蒼白だぞ?」 「あ……いや……」 一人だけ、こんなことが出来る人がいた……緒留さんだ…… 「し…親友……まじでヤバい……」 「はぁ? それはさっきから言ってんだろ?」 「エビやらカニが何人居たところで俺達の生存率は0だ……」 そう、鉄アレイを叩き割り、墓石を軽々投げ飛ばす。100m8秒を切る、あのお方にしか、こんな大それた事は出来ない! 「お、俺のせいだ、俺が今川焼の皮を投げ付けたりしたから……」
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