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「おいコラ坊主!」
ま、マサムネ……
階段を5段もとばしてマサムネが降りてきた。
「お?マサムネじゃん、お前も拉致られたのかよ?」
親友はいつも通りの軽いノリでマサムネに歩み寄った。
「おい、坊主?どう言うことか説明をして貰うぜ?」
マサムネは親友をしっかり無視して俺の胸ぐらを掴みかかって来た。
「ぐぼぉ……エビは、俺じゃない……本当だ……」
「………」
マサムネは冷徹な眼差しで俺の心を見透かす。
「おい、マサムネ!田仲はさっきまで俺と一緒にいたんだ、エビは田仲じゃねえ!」
「………」
マサムネの手から力が抜ける、マサムネはその場で膝まづいた。
「くそっ!エビ……エビぃ……ちきしょーう!!」
マサムネは涙を流し床に顔面を擦り付けている
「マサムネ……」
俺はどう声をかけて良いのか解らずマサムネの肩に手を置いた。
「マサムネ、俺達と一緒に脱出しよう!エビの事は悔しいが俺達の手におえる事でもない、警察に届けて然るべき処置をして貰おう!」
「坊主……久々の熱血モードかよ、解ったよ、一緒に脱出するか……」
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