0人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はマサムネにハンカチを差し出した。
「すまねぇ……坊主……」
マサムネはハンカチで涙を拭った。恐らくマサムネは蛯沢の事を好いていたのであろう、死体を目の当たりにした俺は多少ビビったが涙までは出なかったからな……
何はともあれ、田仲軍団が揃った。
「田仲、お嬢達は2の5の教室にいるぜ、俺一人だと全く相手にしてくれなくてさぁ、お前等からも言ってやってくれよ?」
まぁ、親友が怪しい人物であることは周知の事実だ、コイツを連れて歩くなら一人の方が危険は無いかも知れないな
「2の5か……」
もう、いくらお嬢でも我が儘は言わせない、全員で協力しなければあの強大な敵は倒せないんだ!
俺達はお嬢達のいる2の5に向かった。
「お嬢?……」
俺は軽く扉をノックした。
「…………」
返事は無い
「入るよ?」
俺が扉を開けた瞬間、シコンっという音がした。
「坊主!」
マサムネが慌てて俺の前に出る
「何の音だ?」
「コイツが扉に刺さった音だよ!」
マサムネが刃渡り15㎝程のナイフを見せ付ける
「ナイフ?」
最初のコメントを投稿しよう!