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俺はナイフを凝視した。
いきなりナイフを投げてくるなんて、いつものお嬢の折檻にしては過激すぎる、お嬢も必死なのか?
「あら?田仲軍団じゃない、てっきり親友くんかと思ってナイフ投げちゃったわ」
俺はホッと胸を撫で下ろす、お嬢は正常だったからだ。
「ミーナ、駄目だよぅナイフなんて投げちゃー」
「お嬢!伊藤さん!俺達と協力してくれ!二人の力が無いとあの強大な敵は倒せないんだ!」
熱血モードの俺はお嬢に対して臆する事なく、堂々と魂の叫びを伝えた!
「……田仲君は犯人が誰だか知ってるのかしら?」
お嬢は何故かバタフライナイフを出し入れしている、流石はお嬢だ、ナイフ術もお手のものか…
「そうだぞ田仲、一体犯人は誰なんだよ?」
親友が突っ掛かってきた、なんと言うウザさ、お嬢に聞かれた時点で言おうとしていたのに、コイツに促されて言う流れになっちまった!?
「ったく、犯人は白銀緒留さんだよ!」
その場にいた全員の表情が強張る、相手のあまりの強大さに驚愕しているのだろう事はすぐにわかった。
「緒留さんかぁ、確かにそれなら話の筋は通るわね?」
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