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「そうだよ、俺達を拉致するなんて緒留さん位にしか出来ない!」
俺はお嬢意見に激しく同賛した!!
「私が言ってるのは動機が有るって話よ、あんた達拉致するならアタシにだって出来ない事は無いわよ?」
くっ、なんて事だ!お嬢と同じ考え方をしていたと思っていた自分が情けない、お嬢は俺の2歩も3歩も先を行っておられる……
「動機なんてあるのミーナ?」
「えぇあるわ、アタシは緒留先輩を手に入れようと、あの手この手を尽くしてきたわ、目の前で緒留先輩の道場を差し押さえて、更地にしたときなんて、目に涙を滲ませていたわよ」
「…………」
「み、ミーナ?白銀先輩の標的ってミーナだけじゃないの?」
確かに伊藤さんの言うことは最もだが、何とかお嬢をフォローしたい……だが、流石の熱血モードにもそれは不可能であった。
「俺はお嬢を守る!!」
「頼もしいわね田仲君、命に代えても守らないと殺しちゃうわよ?」
笑顔で冗談を言うお嬢、不思議と冗談に聞こえない様な、そんな新鮮さを感じた。
「まっ、動機がどうであれ、エビを殺した奴は俺がぶちのめすだけだ!」
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