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「話せば長くなるんだが……」
「田仲がエビに鉄パイプで殴打されて気を失ってたんだよ」
俺の代わりに親友が間欠に事の成り行きを語る
「だからよー悪かったっていってんだろ?」
ぴょこぴょこと蛯沢が俺達の後ろから口を挟む
「まっ、子エビちゃんも悪気は無かったわけだし、その辺で許してやれよ?」
マサムネは蛯沢には甘い、だが俺もマサムネには甘い、よって俺は蛯沢を許す事にした。
「しょうがねぇな、エビ?なんでいきなり殴りかかってきたんだ?」
「まさかよ、れおに当たるとは思わなかったんだよ……」
蛯沢が言い終わらないうちに何故か親友が蛯沢の頬を引っ張る
「エビ!てめー俺を狙ってやがったのか?」
「ひへへ、はなへよ!」
蛯沢は鉄パイプで親友の後頭部を打ち付ける、後頭部は不味くないか?
そう思ったが刻すでに遅し、親友はその場に大の字になって倒れた。
「おい…」
俺が親友に声をかけようとしたとき、マサムネが俺の肩を掴む
「レオ!このままじゃ遅刻しちまう、可哀想だが……ここは……」
マサムネの言いたい事は解る、そしてソレが最上の選択で有ることも…
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