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「やはり憶えていないか……私はちゃんと憶えているのに、少し寂しいが10年も前の事だ、無理もないか……」
10年前?
俺は脳内に蓄積されているであろう記憶の中枢神経シナプス的な何かを総動員させる……
「まさか……白銀緒留さん!?」
俺の脳は開けてはイケない封印されし災厄のパンドラの記憶のトラウマを開けてしまった。
「……お、緒留姉さん、お久し振りです!」
俺の記憶が確かならば、緒留姉さんにはガキの頃、修行と称して死ぬ直前までシゴキ上げられた…そう、死ぬ直前まで……
「なんだ、坊主の知り合いか?」
「あぁ、従姉の白銀緒留さんだ。白銀家は武門の家柄で、緒留さんも格闘家なんだ、俺やマサムネじゃ相手が悪すぎたな……」
キンコーンカンコン~
「む、授業が始まってしまうな、説教はあとだ、遅刻届けを提出して教室に急げよ?」
「は~い…」
俺とマサムネ、蛯沢は遅刻届けを提出して教室に向かった。
つーか緒留さんは風紀委員だったのか…
緒留の右の袖に掛かっていた腕章には風紀委員と書かれていた。
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