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…もっと…お母さんといたかったな…。
もっと…笑いたかったな…。
男の子は素直な気持ちを心の中で思います。
ですがその反面
なんで僕だけがこんなめにあわなきゃいけないの…?
なんで僕は紅い目なの…?
なんで僕は…
なんでなんでなんでなんでなんで
男の子の想いは全て憎しみに変わりました。
許さない許さない許さない許さない
火をつけたあいつらも
僕を苛めたあいつらも
殴ってきたあの男たちも
蹴ってきたあの女たちも
――絶対に許さない
そして男の子は朦朧とする意識の中
それほど高くなかった窓から飛び降り
誰も近寄らない
暗い森の奥の奥へ姿を消しました。
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