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「今から小テストを行う!」
「ええ~っ」
とある日の3時限目。
身体的、そして精神的にも辛さ的にも第2位に間違い無い、と僕が思っている時限に、そのハプニングは訪れた。
クラスメイト逹は、突然のテスト宣言に教科書を読み直す。
僕はもうテストなんか諦めて、空を見上げた。
まったく、急にテストなんか出して、何が面白いんだろうか…。
ただのいじめだろうか。
良い天気だなぁ…、雲一つ無いまっさらな。
僕の気持ちはあんなに晴れ晴れとしていないけれど、からっぽという点では似てるかもなぁ…。
「もう配るぞ~、最後に無駄な足掻きをするのは止めとけよ~」
先生の声が響く。
この先生は、いつも語尾をやたらと伸ばす癖がある。
それがあまりにおかしく特徴的なので、あだ名が「ゴビ砂漠」になってしまった。
語尾とゴビをかけただけの簡単なあだ名だけど。
僕の隣のヤツは先生の発言に笑いながら、慌ててノートを鞄に押し込んだ。
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