希望の娘

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イレーネはあれからローウェルらの家においている。 彼女は様々な事を覚え、すっかり成長した。 成長というのは語弊があるが、イレーネはもう本当に人の子と変わらなくなっていた。 子供の居なかった二人にとっては、日々色々と吸収していくイレーネを娘のように微笑ましく見守るのが楽しくて仕方ない。 「イレーネ、ローウェルにコーヒー持ってきてあげてくれるかしら?」 「了解です エクリュさま お砂糖とミルクは如何しましょう」 「無くていいわ」 「了解です」 戸棚のどこにコーヒーが入っているか、どう淹れれば良いかも全てイレーネは理解していた。 時々コーヒーの場所が変わっていれば、ちゃんとどこにあるか聞きに来る。
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