39人が本棚に入れています
本棚に追加
大統領官邸の応接間の扉の前でラマーズ法呼吸するローウェルを横目で見ながら、大佐がノックをする。
すると、中からどうぞ、と声がしたので、扉を開けた。
「失礼します」
「……失礼します」
「ああ、初めまして。良く来て下さった」
申し訳程度に挨拶を交わし、ローウェルは大統領の座った真っ正面にあるソファに腰掛けた。
演説なんか聞いている限りではこの大統領は支持出来る。
そう思っていた。
少なくともこの時までは。
最初のコメントを投稿しよう!