☆はじめに&story開始☆

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「そうやって 名前を付けてくれる 親が居るだけでも 羨ましいよ。」 「えっ?」 俺は 声を上げ 竜也を見た。 竜也は ハハハと 笑いながら 頭をかく。 「俺…親いねぇんだ。 捨てられちまってさぁ。 …だから 親の顔も知らないし この名前だって 施設の先生が付けてくれたんだ。 鷹島先生の 鷹島と 先生の息子の 竜也。 先生の息子さん 死んじまって その三回忌に 俺が捨てられてて それで 竜也だと…。 笑っちゃうよな。」 俺は 何も言えなかった。 黙ったまま じっと 男にしては 色っぽい 竜也の仕草を見つめていた。 知らないとはいえ 俺は 馬鹿なことを言ってしまった。 反省しよう…。
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