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黙ったまま 俺は 首を横に振る。
そのまま 帰ろうとした 俺の右手首を掴み 竜也は にっこりと微笑む。
「昼飯 食っていかないか?」
竜也の あまりにも優しい微笑みに 俺は 断れず 小さく頷いた。
キレイになったキッチンで 竜也は 料理を作りだす。
いい香りが 鼻をくすぐる。
やがて トレイに ピラフを二人前乗せ 真っ赤なエプロン姿の 竜也がきた。
「口に合うかどうか 分からないけど 我慢してくれよ。」
片目を閉じ そう言った竜也に 俺は 軽く笑って見せた。
「昼飯にしては ちょっと 遅過ぎるけど まぁー いいかぁ。
…ねっ。」
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