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第一話 [出逢い]
「おい、ナナシ、今日から1人パイロットが編入してくる。それも惑星ラティスからの大使様だ。宜しく頼むぞ」
隊長からの言葉を受けた俺は、ムッとして隊長に返した。
「また俺に厄介な任務ですかい?」
「すまん、すまん、だがお前が適任だと思ってな、これが大使様の成績表だ」
俺は隊長から成績表を受け取り確認した
「なんだこりゃ」
ミッション回数25回(うち成功25回)
撃墜数:0機
「大使様だからって甘やかせ過ぎじゃね?僚機におんぶに抱っこじゃねーか、嫌ですぜ、大使様の子守なんざ」
「そう言うな、お前を見込んでのことだ、大使様にもしもの事があったら、友好関係にヒビが入りかねんからな」
気は進まんが仕方ない、隊長の事情も察してやらんとな
翌日、食堂でメシを食っていると1人の女が近づいてきて、俺に話かけてきた
「初めまして、ラティスと申します。今日からお世話になります」
こいつが大使様か?こんな若い女とは思っていなかった
髪は白く、青い目をしている
(ラティス人にこんな人種いたか?)
些細な疑問は残ったがとりあえず挨拶をするか
「ナナシだ、よろしくな。何で大使様がパイロットなんかになったんだ?」
「人を・・探しています」
「人?誰を探してるんだ?」
「私の、恩人になる人です。」
よく分からんが、聞いても興味無いし、これ以上は聞かないことにした
それよりも、首に青い宝石のネックレスをしているのが気になる、売れば高そうだな・・
「何か?」
「それは、アクアマリンか?」
「はい、惑星ラティスの、いしです」
いつか売って金にしたいと思ったが、さすがに問題になるだろうな
「ま、ともかくよろしくな、足手まといにはなるなよ」
「はい、がんばります」
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