グラアク外伝:落ちこぼれ大使編

2/7
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
第一話 [出逢い] 「おい、ナナシ、今日から1人パイロットが編入してくる。それも惑星ラティスからの大使様だ。宜しく頼むぞ」 隊長からの言葉を受けた俺は、ムッとして隊長に返した。 「また俺に厄介な任務ですかい?」 「すまん、すまん、だがお前が適任だと思ってな、これが大使様の成績表だ」 俺は隊長から成績表を受け取り確認した 「なんだこりゃ」 ミッション回数25回(うち成功25回) 撃墜数:0機 「大使様だからって甘やかせ過ぎじゃね?僚機におんぶに抱っこじゃねーか、嫌ですぜ、大使様の子守なんざ」 「そう言うな、お前を見込んでのことだ、大使様にもしもの事があったら、友好関係にヒビが入りかねんからな」 気は進まんが仕方ない、隊長の事情も察してやらんとな 翌日、食堂でメシを食っていると1人の女が近づいてきて、俺に話かけてきた 「初めまして、ラティスと申します。今日からお世話になります」 こいつが大使様か?こんな若い女とは思っていなかった 髪は白く、青い目をしている (ラティス人にこんな人種いたか?) 些細な疑問は残ったがとりあえず挨拶をするか 「ナナシだ、よろしくな。何で大使様がパイロットなんかになったんだ?」 「人を・・探しています」 「人?誰を探してるんだ?」 「私の、恩人になる人です。」 よく分からんが、聞いても興味無いし、これ以上は聞かないことにした それよりも、首に青い宝石のネックレスをしているのが気になる、売れば高そうだな・・ 「何か?」 「それは、アクアマリンか?」 「はい、惑星ラティスの、いしです」 いつか売って金にしたいと思ったが、さすがに問題になるだろうな 「ま、ともかくよろしくな、足手まといにはなるなよ」 「はい、がんばります」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!