グラアク外伝:落ちこぼれ大使編

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第二話 [ミッション] それからしばらくは挨拶程度の会話しかしなかったが、 数日が過ぎた頃に、バクテリアンの接近に伴って隊長から出撃命令が出た 「ナナシはラティスと共に出撃!」 とうとう子守タイムが来ちまった 俺は愛機のサンダーボルトに乗り込み、出撃した。 (大使様は偵察機か、敵なんざ俺一人で十分だが、足は引っ張るなよ) そう思いながら敵機と交戦に入った するとどこからとも無く歌とも曲とも言えないBGMが流れてきた。 「おいスノウ、BGM流してるのか?」 《そんなもの流しませんし、聴こえません》 空耳か・・・?まぁいい、今は目の前の獲物に集中だ 敵ファン部隊を次々に撃破 《珍しく調子いいですね》 AIが皮肉を言うが、自分でも確かにそう思った 俺はその後も自慢のスプレッドミサイルで、次々と敵機を撃破していった 「よし、こいつで最後だな、スノウ」 《残念ながらその通りです》 コイツ、何が残念なんだよ・・・ 「ミッションコンプリート!お疲れ様でした」 オペレーターからの通信を受け、俺は成績を確認した 撃墜数:ナナシ35機 ラティス0機 ・・・・さすがに呆れたわ、何やってたんだアイツは・・・ 基地に戻り、ロッカーに向かうと、途中で隊長が声を掛けてきた 「よう、ナナシ、今日のミッションSランクだったぞ」 「は?足手まといがいたのにか?」 「さすがはうちのエースだな、その調子で頼むよ」 隊長はそう言って立ち去った 確かに調子は良かったが、単騎ならともかく、僚機を連れていくとランクは上がりにくい その状況でSを取れるのはお互いが絶好調でチームワークも噛み合わないと難しい 「まぁ、偶然だろうな・・」 そう思うことにして、その日の任務を終えた
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