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第四話 [約束]
その後のミッションも同様にSが続いた
ラティスの撃墜は相変わらず0だったが、そんなことはどうでもよく思えてきた
1人で戦ってる感が強いはずのこのコンビだが、まぁ、悪くねぇかな
ある夜、食事が終わって部屋に戻る途中、ひとり星を眺めるラティスを見つけた
その表情は、どことなく寂しそうだったので、元気付けようと思い話しかけた
「ようラティス、今日のミッションもSだったな」
「ナナシさんのおかげです。ありがとうございます。でも、敵も強くなってきています、早く見つけないと・・」
以前言っていた、人を探してるっていうやつか?
「その、探してる奴って誰なんだ?」
「私を守ってくれる人です。」
「守るって、俺が守ってやるっていうのじゃ駄目か?」
「ナナシさんが、私を守ってくれるのですか?」
「いや、今でも守ってるつもりではあるんだが・・」
「これからも守ってくれますか?」
「あ、ああ、守る、約束する」
自分でも信じられない言葉が次々と出てくる、何だ、この感情は・・
するとラティスは自分の首からアクアマリンのペンダントを外しながら言った
「約束、ですよ」
そう言うと、ラティスは青い瞳で俺をじーーっと見続けた
吸い込まれそうで、俺は動けなかった・・
「このペンダント、惑星ラティスのいしを貴方に・・」
そう言うと動けない俺の首に、手を回しペンダントを掛け、 そしてそのまま、俺に唇を合わせてきた・・・
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