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第六話 [Farewell]
一機のアイアンメイデンが撃破されたことで、サンダーボルトはパワーカプセルを手に入れ、レーザーを解放した
「うおぉぉぉーーー!」
レーザー解放で形成は逆転、残りの2機も次々と撃破し、ミッションは終了した
撃墜数:ナナシ26 ラティス1
(ばかやろう、こんな形で初撃墜かよ・・)
「ナナシ、元気出せよ」
翌日、ロッカールームで座っていると、同僚パイロットが話かけてきた
俺は・・落ち込んでいるのか?
「足手まといでも大使様だしな、守れなかった事で何らかの処罰は来るだろうな」
そういう意味かよ・・・・
「どんな処罰でも受けるさ・・」
「珍しく素直だな、いつもなら大騒ぎしてそうだが」
余計なお世話だ・・
間もなくすると隊長が入ってきて、俺に話かけてきた
「おい、ナナシ、喜べ、今回の件の処罰は無しだ、」
「あ?」
更に隊長は言った
「LMCの事務員がラティスの殉職を報告に大使館へ行ったところ、そんな人物は存在していないって言われたんだとよ。しかも、惑星ラティスの本国にも、そんな人物の住民票は無かったそうだ、何者だったんだ、アイツは」
「・・・・」
(惑星ラティスのいしです)
このペンダントを見ると、あの空耳が聞こえてくる
俺はアイツとの時間を懐かしんでいた
アイツと交わした言葉が頭を過ぎる・・
「そうか・・・」
おぼろげではあるが、あいつが誰だったのか、分かった気がした
アクアマリンの青い光を見つめながら、つぶやいた
「ああ、分かったよ・・約束だしな・・故郷は、俺が守るさ」
~Fin.~
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