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ああ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!
なんなの!この気持ち悪い感じ!
心が!
ーー心が、壊れていく……!
燦はその場で四つん這いになる。
がきんと、漆黒の剣は真っ白な地に落ちた。
だんだんと蝕まれていく精神に
、呼吸も乱れ、脈拍が不定期に動く。
「ゲェッ!グボォオオハァッ!!」
身体の変異に耐えられず嘔吐する。
「ハア……ハア……」
嘔吐物の色合いを薄目で見て、現実を突きつけられた。
色合いが今晩に食べた物と一致したからだ。
この事から、現実と夢の交差点。
先程寝ていたのだから。
そのど真ん中に、自分が存在している。
非科学的だの、何言ってるのか分からないだのと、一蹴するのは容易に違わない。
だがしかし、確かに非科学的だ。
何が起きてるのか全く分からない。
でも起きている。
この不思議な現象は起きてしまっている。
現代の人間では到底作り出せない、このフィールド。
少年の心を蝕む、何か。
燦の心が絶望一色に染まった。
ーーい、色んな気持ちが……流れ込んで来るようだよ……
こんなの、初めてで……
家で寝てたはずなのに、急にこんなもの見せられて……
これが夢なら、どうか早く
早く目をさまして……
ゆっくりと、ゆっくりと座りこむような体勢になってから、しゃがれた声で、今にも途切れそうな声で。
「た、助けて……」
『いいよ……』
一一な、今のは……
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