表裏一体 ~chapter1~

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正直、ここまで具合悪そうなところを見せられたら、気にかけられずにいられない。 燦は立ち上がり、ミハヤを深刻な面持ちで見下ろす。 あたりをじっくり見回した時、あるものに気付く。 「ドア的なものがある……」 「いやあれドアだよね……」 視界を遮るものなど何もないのだが、この目で捉えられるというなら、左程に遠い距離ではないのだろう。 ーー行ってみよう! 「大丈夫かい?歩ける?」 彼女は首を縦にふる。 盾の凹部分に剣のポメルの凸部分をはめ、背後のホルダーに付け合わせ背負った。 彼女の動作は手際がいい。 それはすなわち、慣れていると言うことに他ならない。 そしていざ歩こうとゆっくりと立ち上がった時ーー 「ミハヤ!!」  
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