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右手を盾と背中の隙間に回し、上体を倒す。
左手で逆膝を支え、持ち上げる。
「理由は知らないけど、家がここって訳では流石にないでしょ?さあ、何とかして帰る方法を見つけなくちゃね」
俗に言う方法しか知らないが、彼は今、お姫様だっこをミハヤにしている。
ーー全く、急に変な痛みに襲われるし、この子に救われたと思ったら、今度はこの子が倒れちゃうし。
でも、まあ……信じがたいこの現実達全てを今は受け入れなくちゃいけないよな。
さっき、ぶっきらぼうになって悪かったね。
さあ、ドアまであと少し……
しかしこのミハヤって子、重いぃ……
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