表裏一体 ~chapter1~

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ミハヤを持ち上げ、歩を進めている時、燦は寝る前の事を思い出していた。 いつも頭の中でする妄想が密かな楽しみなもんで、そしたらいつの間にか寝てたんだよ。 そして目が覚めたらこんなヤバそうな所に自分がいて…… 「う、うーん」 今こうしてお姫様だっこ。 何やってんだか…… 「大丈夫?もう少しだから……もう少し……」 何がもう少しなんだか自分でも分からない。 でも、どうしてか少し冷静でいられるよ。 そんな自分にホッとしている。 真っ白な壁に真っ黒な扉。 「ご丁寧に……ちょっと下ろすよ……っと」 相反する二つの色がまたも不安感を産み出した時…… 奴らは現れた。
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