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ミハヤを持ち上げ、歩を進めている時、燦は寝る前の事を思い出していた。
いつも頭の中でする妄想が密かな楽しみなもんで、そしたらいつの間にか寝てたんだよ。
そして目が覚めたらこんなヤバそうな所に自分がいて……
「う、うーん」
今こうしてお姫様だっこ。
何やってんだか……
「大丈夫?もう少しだから……もう少し……」
何がもう少しなんだか自分でも分からない。
でも、どうしてか少し冷静でいられるよ。
そんな自分にホッとしている。
真っ白な壁に真っ黒な扉。
「ご丁寧に……ちょっと下ろすよ……っと」
相反する二つの色がまたも不安感を産み出した時……
奴らは現れた。
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