表裏一体 ~chapter1~

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『待て』 ーー声! 青髪の少年はミハヤを置いた後、ゆっくりと振り向いた。 ーーうひゃあ…… 巨大過ぎる言う表現も過言ではない、それほどの鎌を肩にかける人。 赤い髪のウェーブが鎌を際立てていて、無表情なままこちらに歩み寄る。 なぜここにいる人は皆、形こそ違うものの、共通して刃となるものを持っているのか。 ミハヤといい、あの男と言い。 思えば自分がここで目覚めた時には、傍らに黒い剣が置いてあった。 いや、落ちていたと言うべきか。 ーーそう言えば、あの剣は? その時、燦の足下にはザクッと地につく音と共にあの剣が。 「忘れ物だ」 「忘れ物?いらないよこんなもの!」
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