残留思念 ~prologue~

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その反応とか、本当の人間なんだねー。 そうだよ。 私の妄想の産物があなたたちであり、あなたたちの生きる世界なんだよね。 私の心で練り出して、沢山の時間をかけた味わい深い世界。 だから、本当は世界と言うか、宇宙そのものが存在しないんだよー。 半端ないね! あっ、ゴメンゴメン! あえて悲しいこと言ってみたんだよー。 そんな顔を強張らせないで。 大丈夫! あなたが人間と言う私の自信作で、私がオリジナル神様ってだけなんだから! 重要なのは、見解とか考え方とかはぜんぜん違うってこと! その世界はあなたにとっては本物で、私にとっては作り物。 だってあなただって私の作り物だよ? うん、安心した? 落ち着いて落ち着いてー。 そうそう。 ほら、私の好きなもろみ酢ジュースでも飲んで落ち着いて!
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