残留思念 ~prologue~

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私もね、たっくさんの存在を作ってきたけど、やっぱり一番面白いのは人間! だからどんどん、作り込んだの! 優しい人、ろくでもない人。 いろんな設定を練り込んでバンバン作り込んだの! それはもう楽しかったのっ! 半端ないね! でも、私は一つ。 大きな取り戻せないミスをしてしまった。 それは妄想を本物にしてしまったこと………… 妄想と言うのは、自分の理想を心に押し付けることで広がるのは、人であるあなただからこそ分かるはず。 どんどんどんどん世界を作り広げていくうちに私は、その世界への憧れを増幅させてしまったの。 人間たちとおしゃべりしてみたいなー。 悪い人善い人、しゃべってみたいなー。 いくらこうやって妄想を張り巡らさせても会うことは出来ない。 いってみたいなー。 うん。 私は私の作った世界に行ってしまったの。 神様だからね。 出来ちゃうの。 半端ないね。    今思えば人間という存在に自分を知ってもらいたかった。 寂しかった。 えっ? 別にダメなことではないって?   うん。 会うこと自体はダメなことではないのかも知れないよね。 でも、そのアプローチのやり方が半端なくダメだったの……
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