表裏一体 ~chapter1~

2/45
前へ
/197ページ
次へ
不気味の名を欲しいままに、無機質の形成を企てた真っ白な床。 それがそのまま壁として何処までも隔たり、四角い部屋のように構成されている。 天井の代わりとして雲が揺らめく漆黒の空。 どこまで上へと飛べば雲に触れるのか、誰も知らない。 知るわけがない。 殺風景を通り越して、なんだか神々しくもあるこの空間、いや、この世界はなんだか僕の身体を昂らせた。 僕は……
/197ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加