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目を覚ますと、そこは荒野だった。
「ここは何処でしょうか?」周りを見ると一本の弓が落ちていた。
「これは、僕の“鳳凰翼"じゃないか!!なぜ、ここに?」
ドドドッ
「んっ、騎馬の音?」
音のした方を見ると、何百という騎馬が近づいてきた「貴様!何者だ!」
先頭の、長い黒髪の女の子が聞いてきた。
「相手に、名を尋ねる時は、馬から降りて、そちらから名乗るべきじゃないですか?」
「なんだと!貴様!斬る!!」「なっ!?正論を言っただけじゃないですか!?」
「問答無用ぉー!」
いきなり剣を降り降ろされ、咄嗟に持っていた鳳凰翼で防いだ。
ガキィィン!
「ほう、我が太刀を弓で防ぐとは、なかなかやるではないか。だが、何時までもつかな!!」
そう言うと、もう一度剣を構えた。
(不味いなこのままじゃ…)「止めなさい!!春蘭!」
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